放射線ホルミシスという言葉の名付け親は、生命科学博士トーマス・D・ラッキー氏です。ミズリー大学名誉教授であり、生命科学の世界的権威者であるトーマス博士は、NASAのアポロ宇宙計画にも協力し、宇宙放射線環境の危険性を調査していました。その過程で、放射線を大量に浴びることは危険ですが、微量の放射線は体に良い影響を与えることを発見しました。
ホルミシスという言葉はギリシャ語で「刺激する・促進する」という意味で、ある物質が高濃度では有害であるのに、低濃度では有益な作用をもたらす現象を示します。言い換えれば、ホルモンのように身体に作用するという意味です。トーマス博士は、微量の放射線を生体に放射すると、免疫力が強化され、がんにかかりにくくなるなど、生体の機能がすべて活性化されることを発表しました。
簡単に言うと、体内に入った微量のラドン放射線が細胞に刺激を与え、その働きを高め、新陳代謝を促進します。それにより、身体の免疫力や自然治癒力が高まります。この現象を「ホルミシス効果」と呼びます。低線量の放射線を浴びると、遺伝子や免疫細胞が活性化し、身体が応答反応を示すことが知られています。
三朝温泉(鳥取県)や玉川温泉(秋田県)などの放射能泉(ラドン、ラジウムなど)では、がんが治る温泉として知られています。この地域の人々のがん発生率が全国平均よりも低いという報告もあります。
日常生活では、食事をして消化吸収を行う過程で発生する活性酸素がDNAにダメージを与え、細胞ががん化する可能性が高まります。奈良の大学の研究では、微量の放射線を浴びると、体内の「がん抑制遺伝子P53」が活性化されることが確認されました。P53はDNAが傷ついた遺伝子の細胞分裂を抑えるタンパク質を作る遺伝子です。
また、岡山の大学の研究では、活性酸素を抑制するSOD(スーパーオキシドディスムターゼ)という酵素が細胞内で増加することが発見されています。
免疫を支える免疫細胞には、T細胞、B細胞、NK細胞の3つが代表的です。微量放射線は、T細胞の中のヘルパー細胞を活性化させることが研究結果で示されています。B細胞は抗体を作る細胞で、NK細胞はナチュラルキラー細胞として知られています。
「ラジウム」という放射性物質から生成される「ラドン」は、気体として空気中や水中に存在します。例えば、ラジウム泉質の温泉に浸かると、呼吸を通じてラドンを肺から吸収できますし、飲むことでもホルミシス効果を期待できます。ラドンは体内に蓄積せず、血液の流れとともに体内を巡るため、高い効果が得られるのです。
ラドン温浴では、体内に入った微量のラドン放射線が細胞に刺激を与え、その働きを高め、新陳代謝を促進します。これにより、免疫力や自然治癒力が高まります。この現象を「ホルミシス効果」と呼びます。三朝温泉の名前の由来は、「三朝(みあさ)」と呼ばれ、三回の朝を迎えると非常に良いという言い伝えに基づいています。昔の人々にとって、温泉での保養は贅沢であり、体を癒す知恵でもありました。
ホルミシスサロン「あすか」では、現代の皆様の疲れを癒し、三朝温泉の効能を高松にいながら気軽に体感できる場を提供しております。
低放射線ホルミシス療法に取り組んでいる国は、アメリカのモンタナ州にあるフリーエンタープライズ鉱山をはじめ、カナダやロシアなどがあります。最も有名なのは、オーストリアのバドガシュタインにあるガスタイナーハイルシュトレンです。この場所には、ヨーロッパ各地から難病患者が連日押し寄せています。
ホルミシス・ラドン浴療法は身体の自然治癒力を高め、未病対策に、生活習慣病・慢性病の改善が期待されます。